富士電機のPLCは古いFシリーズと現行のSXシリーズがある。
今回はF→SXに更新する際に注意しないといけないことについて紹介する。

ちなみに富士電機のPLCが使われている設備は関西ではほとんど見ることはないが、関東のプラントや船舶関係の電気設備では一定の無視できないシェアがある。
富士電機のPLC通信ネットワークにはPリンク(他PLCでいうPLC間リンク)、Tリンク(他PLCでいうCCリンクみたいなもの)という独特の通信方式が使われており、関東の大規模プラント設備では追加電気設備を入れる際、富士電機のPLCであることが求められる。
F→SXに更新する際に注意しないといけないことだが、更新することでIOのビット位置が全て反転することである。
例えば0ビット目の信号がSXでは15ビット目に、1ビット目の信号がSXでは14ビット目にといった具合に1ワード(=16ビット)単位でIOのビット位置が全て反転する。
ハードのIOについてはリニューアルツールNP8RE70A-401、NP8RE70A-402を使うことでソフト変更しなくても救える。但し、コネクタを挿す方向が180度反転する。
問題はPリンクのIOだ。これはソフト変更しないと救えないが、全てラダーで変換するのは大変な労力である。
そこでファンクションブロックBIT_CHGNが用意されている。下の例ではWL0からWM0分のワードデータを変換してWL100からWM0分のワードデータに格納する。

ちなみに(2回目)、富士PLCのSX-ProgrammerではファンクションブロックもST言語もサポートされており、シーメンスや三菱電機、オムロン、キーエンス(最近ST言語をサポートした)とも共通だ。